COLUMN
コラム
【保存版】縮毛矯正とカラーについて知っておきたいこと【前編】
縮毛矯正とカラーをしている人が失敗されないために知っておきたい様々なポイントをこれから紹介したいと思います。
縮毛矯正とカラーをしているけど、時間がかかるし予約するのも大変だからまとめて同時施術したい人も多いでしょう。
そんなお客様のために、今後美容室で失敗されたり、髪の毛がボロボロになったりしないために知っておきたいいくつかのポイントを解説します。
縮毛矯正とカラーは同時施術できる?
普段忙しくて、なかなか美容室に来れない方や一度に全てのメニューを施術してしまいたい方もいると思います。
そんな時によくある相談として、
「縮毛矯正とカラーを同時にやってもらいたい」
というお客様から要望です。
もちろん同時に施術することは可能ですが、知っておくべきことがいくつかあります。
アルカリ剤を使った縮毛矯正とヘアカラーを同時にすると、髪の毛への負担が大きくなるのでダメージ、縮毛矯正やヘアカラーのもちにも影響してしまいます。
縮毛矯正とカラーを同時施術するメリットとデメリットを解説
メリット
- 時短になる
- 色が入りにくい人はカラーが入りやすい
- 剛毛で薬が反応しにくい人は薬の反応が良い
- 一度で見た目の印象が大きく変わる
- 同時施術で割引がある場合がある
などがあるかと思います。
同時施術は髪の毛や仕上がりにとって良い部分も意外とあるんですね。
髪質ややりたいカラーの色味、そして時短で2つのサービスを一度に終わらせることができるのがいちばんのメリットでしょう。
デメリット
・髪が傷みやすくなる
・色もちが悪くなる
・施術時間が長い
・失敗されるリスクが高くなる
などが挙げられます。
縮毛矯正とヘアカラーを同時に施術したい場合は、今現状の髪質やくせの強さ、やりたいカラーの色味などによっても良し悪しが変わってくるので、しっかりと担当の美容師さんと相談するといいでしょう。
縮毛矯正とカラーをする場合、どっちが先の順番が良い?
縮毛矯正とカラーを同じ日にする場合、縮毛矯正を先にするケースが多いです。
理由は、カラーを最初にしてしまうと色が取れてしまうからですね。
ですがケースバイケースで、カラーをして縮毛矯正をする場合もあるので少しレアなケースを紹介したいと思います。
縮毛矯正を先にする一般的なケース
一般的には、
根元のくせの部分に縮毛矯正の薬をつけて洗い流します。
↓
くせの部分をアイロンで伸ばします。
↓
ヘアカラーを全体に塗布します
↓
仕上げ
という流れになります。
縮毛矯正で使用する2液の過酸化水素水は、ストレートにした髪の毛を固定する役割があるのですが、ヘアカラーにも過酸化水素水が含まれているのでカラーをするだけでストレートをしっかり固定してくれるんですね。
ヘアカラーを先にするケース
ヘアカラーを先にするケースとして、根元のリタッチカラーをしたい時は根元カラーを先にして全体の縮毛矯正をする場合もあります。
根元だけのカラーの場合、縮毛矯正でカラーが取れやすいことを踏まえた上で暗めの色味で根元をカラーし、かつカラーをした髪の毛の状態に根元から毛先まで統一できるので、全体を優しい縮毛矯正の薬で負担を少なくストレートにできるからです。
カラーをしている髪の毛と、カラーをしていない髪の毛では髪のコンディションが大きく変わります。
カラーをしている髪には優しい縮毛矯正の薬を、カラーをしていない髪には強めの薬を使う必要があるんですね。
なので、全体をダメージさせたくない場合は根元から毛先までカラーした方が優しい薬を全頭に使えるので作業や薬の選定がしやすいケースもあります。
縮毛矯正とカラーの相性は良い?悪い?
縮毛矯正と相性の悪いヘアカラーを紹介したいと思います。
縮毛矯正×イルミナカラー
外国人風のヘアカラーになれると人気のイルミナカラーですが、縮毛矯正との相性はあまりよくありません。
なぜなら、イルミナカラーはブリーチなしでも透明感のある色になれるというのが魅力的ポイントですが、その分リフト力が高い薬剤が入っており、髪の毛を明るくしてその後たくさんの色味をしっかりと入れることで他のカラーとは違う透明感のある色味になります。
このリフト力が縮毛矯正に大きくダメージを与えてしまいます。
ただでさえ縮毛矯正は強めのアルカリ剤を使用するので髪の毛が傷みやすい上に、リフト力のあるカラーを使うと髪の毛が乾燥しやすくなったり、広がりやすくなるので注意が必要です。
縮毛矯正×白髪染め
意外と知られていないのが白髪染めによる髪の毛へのダメージ。
白髪染めは、白髪に染まるように普通のカラーより強めに作られています。なので毎月白髪染めをしている髪の毛は、自分が思っているよりも弱っているんですね。
なので縮毛矯正と同時施術した場合、薬の反応が急激に早くなったり、白髪染めの染まり具合にムラがある場合は全体の色味もムラに仕上がりやすいので注意しましょう。
縮毛矯正とカラーする時のオススメの色味
縮毛矯正とカラーをする時に濁ったりしにくい色味があります。
縮毛矯正とカラーを同時にしたい人は、失敗されるリスクを下げるためにも色味について少し理解しておく役に立つでしょう。
縮毛矯正には暖色系のカラーがオススメ
縮毛矯正した髪の毛は、タンパク質変性と呼ばれる髪の毛の形状が変わってしまうので、カラーの反応が悪くなりやすくなります。
なので今までやっていたようなカラーがどれでも同じように綺麗な仕上がりにはなりにくくなるということを理解しておきましょう。
そんな中でも、綺麗な色味が出やすいヘアカラーとして、暖色系の色味であれば縮毛矯正した髪の毛でも綺麗に色味が出やすいでしょう。
寒色系のカラーは縮毛矯正で失敗されるリスクあり
縮毛矯正をした髪の毛によくある失敗が、寒色系のカラーをすると、所々髪の毛が暗く沈んでしまったり、緑っぽく変な色味なったりなど失敗されるケースがとても多いんですね。
アッシュやグレー、マット系など寒色系が好きな方は多いと思いますが、これらの色味を縮毛矯正した髪の毛でも綺麗に表現するには経験や技術力、知識も必要になってきます。
なので縮毛矯正とカラーを同時にしたい場合や、寒色系のカラーをしたい人は上手な美容室や美容師さんにお願いするようにしましょう。
縮毛矯正の後にカラーをする場合は何日後?
縮毛矯正とカラーを別日にする場合、一体どれぐらい期間を開ければいいのでしょうか?
これは美容師や美容室によって考え方が変わるのでそれぞれ言い分が変わってくるでしょう。
では日数別に解説してみたいと思います。
3日後
縮毛矯正をして、最短でヘアカラーをしたい場合は3日後がベストでしょう。
縮毛矯正は、施術後ではまだ髪の毛が完全にストレートの状態をキープできていないんですね。
空気中の酸素と結合しながら、徐々に髪の毛がストレートヘアに定着してきます。
それに要する日数が1日から2日ほどと言われているので、縮毛矯正の仕上がりに影響せず最短でカラーをやりたい人は3日後なら可能でしょう。
2週間後
縮毛矯正した後、髪の毛への負担をできる限り避けたい人は2週間ほど空けましょう。
2週間ほど開けてあげると、髪の毛は通常の弱酸性に戻っているのでアルカリによる影響も同時施術する時よりも負担を大きく避けることができます。
どうしても急ぎではない場合は、縮毛矯正とカラーを2週間ほど空けて定期的に施術するようにすると髪の毛が極端にパサついたり、カラーの色持ちが悪くなりにくいのでオススメ。
縮毛矯正とカラーの頻度はどれぐらいがベスト?
縮毛矯正とカラーをしている人にとって、どれぐらいの頻度でするのが良いのかよくわからないって人も多いと思います。
バランス的に、どうしてもカラーの頻度の方が多くなるので、タイミングや髪の毛への負担を考えてどれぐらいがベストなのか知りたい方のために、少し解説してみたいと思います。
カラーの頻度
カラーの頻度は人それぞれですが、一般的に多い傾向でいうと
・白髪染めは3週間おき
・根元のリタッチは1ヶ月おき
・全体カラー2ヶ月おき
が多いでしょう。
人によって根元のカラーが気になるペースが早かったり、逆にあまり気にならない人はもっと放置する人も多いですね。
縮毛矯正の頻度
縮毛矯正の頻度は人によってバラバラです。
理由として、人それぞれクセの強さやクセが出てしまうポイントが違うのでヘアスタイルを維持する上でクセの強さやウネる部分が違うと縮毛矯正が必要になる頻度が変わってきます。
一般的に縮毛矯正をする人の頻度は
・クセが弱い人は1年に1度
・クセが少し強い人は半年に1度
・クセが全体的に強い人は3ヶ月に1度
このように、クセが強かったり、髪の毛が広がりやすい人は最短で3ヶ月に1度する人も多いです。
縮毛矯正とカラーを同時にする際に頻度
縮毛矯正とカラーを同時にする人の場合、あまり短いスパンで施術すると髪の毛への負担がとても大きくなります。
縮毛矯正とカラーを同時施術するだけでも髪の毛への負担がとても大きいので、同時施術する人は定期的に別日でやる日も作っておくことがいいでしょう。
例えば
・今回同時施術したから、次回はカラーのみで来店する
・カラーを毎月、縮毛矯正を半年に1回にする
など自分の中で縮毛矯正とカラーをする頻度をしっかりと決めておくといいですね。
カラーした後に縮毛矯正をすると色味が落ちる
定期的にヘアカラーをしている人は、縮毛矯正をした際に色が落ちて明るくなってしまったケースが多々あると思います。
縮毛矯正はアルカリ剤なので、髪のキューティクルを開いてしまい、カラーの色素が髪の外へ抜けてしまうのが原因です。
カラーも綺麗にしたいけど、縮毛矯正でクセもしっかりとストレートに伸ばしたい人と感じている人も多いかと思います。
そういう方は縮毛矯正を先にやって、その後にカラーを染めてもらうようにしましょう。
縮毛矯正と白髪染めカラーはダメージになるケースが多い
白髪染めを繰り返している人で被害に合うケースで多いのが
・髪の毛がチリチリになった
・白髪染めが剥がれて色がムラになった
などの失敗されるケースがとても多いんですね。
白髪染めした髪の毛に縮毛矯正したらチリチリになった
白髪染めを繰り返している人は、カラーの頻度も多く、白髪染めも普通のカラー剤よりダメージが強いので知らないうちに髪の毛が弱っているケースが多いんですね。
その上に強い薬剤である縮毛矯正をすると、薬剤が過剰に反応して髪の毛がチリチリになってしまうことがあります。
こうならないためにも、白髪染めをしている人はあまり美容室をコロコロ変えたりしないようにしましょう。
縮毛矯正したら白髪染めが剥がれてムラになった
白髪染めは基本的に根元の新しく生えてきた部分だけカラーする場合がほとんどだと思います。
そうなると、根元はしっかり染まっているけど中間から毛先は少しずつ色が剥がれてきます。
その状態で縮毛矯正をすると、より色のムラが出たり、時には白髪染めの薬剤に反応して緑っぽくなったりする場合もあります。
そうならないためには、定期的に縮毛矯正後に全体の色味を調整するために全体カラーをして全体の色味のバランスを整えてあげることが大切ですね。